肌のお悩み・トラブルの基礎知識Column
顔は第一印象を決める部分と言われます。それだけになるべくトラブルが起きないようにしたいものです。では、ひとくちにトラブルと言っても、具体的にどのようなトラブルがあるのか。またその原因は何か。肌トラブルに関する基礎知識として解説します。
肌トラブルの種類
肌トラブルの種類は数多くあります。ニキビや毛穴汚れ、しわ、シミ、くすみ、乾燥、べたつき、むくみ、たるみ、くまなど、数え上げたらきりがないほどです。さらに、肌トラブルは併発することが多いため、複数の症状に悩まされる人もたくさんいます。
肌トラブルの原因とは?
肌トラブルは内的な要因と外的な要因によって引き起こされます。内的な要因とは、食生活やストレス、ホルモンバランスなどの体内環境の変化に起因するもの。一方、外的な要因とは、紫外線や埃などに起因するものです。多くの肌トラブルの原因には、この2つが関係しています。では、それぞれの症状の具体的な原因をチェックしていきましょう。
ニキビ
ニキビは毛穴が炎症を起こした状態のことを指します。症状には段階があり、ひどくなると炎症が毛穴周りにも及びます。一般的には皮脂の過剰分泌が引き金となってアクネ菌が増殖し、そのアクネ菌が炎症を起こすことでニキビにつながります。皮脂の過剰分泌は、食生活の乱れ、ストレス、ホルモンバランスの乱れなどが大きく影響します。また、間違ったスキンケアや油分が多いクリームを使いすぎることで、皮脂の分泌が乱れニキビにつながることもあります。
毛穴汚れ
毛穴汚れは、毛穴のなかに皮脂や埃などが溜まり、それが酸化することで発症します。黒くポツポツとしたものが目立つようになり、感触はざらざらとしています。毛穴汚れは皮脂が過剰に分泌されることで起こりやすくなります。ニキビのときと同様、皮脂の過剰分泌は食生活の乱れやストレス、ホルモンバランスの乱れによって引き起こされます。ですが、肌が乾いた状態になることで皮脂を余分に分泌するという肌のメカニズムも大きく関係しています。
しわ
しわは顔全体にあらわれ、多くの人の悩みの種となっている肌トラブルです。基本的には加齢によって肌のハリが失われることで発症します。年齢を重ねると同時に目立つようになるのもそのためです。ですが、最近では若い人もしわに悩まされることが多くなり、その原因がスマートフォンの操作で無意識のうちに口元や頬を下げてしまう習慣にあると考えられています。また、メイクやエクステなどで目の周りの肌への負担が大きくなることもしわの引き金になるとされています。
シミ
シミの発生には表皮の一番下の基底層にあるメラノサイトが大きく関係しています。メラノサイトは紫外線が真皮に届かないようにメラニン色素を生成する働きを持ちます。ですが、紫外線が強かったり、浴びる時間が長かったりすると、つくり出されるメラニン色素が多くなります。そこにターンオーバーの乱れなどが重なることで、適切にメラニン色素が排出されにくくなり肌に沈着していきます。一般的にはこれが、シミが発生するメカニズムと言われています。ほか、生活習慣の乱れやホルモンバランスの崩れ、肌への刺激によってターンオーバーがうまくおこなわれずに、メラニン色素が基底層に沈着することもシミの発生を促すとされています。
乾燥
乾燥肌は、皮脂と水分の量が少なくなった肌の状態のことを言います。原因はさまざまですが、加齢によって水分を保つ力が低下することがひとつの主な原因と考えられています。ですが、20代や30代の人でも乾燥肌になるケースが増えていて、これには紫外線や空気の乾燥といった外的な要因が関係しています。また、誤ったスキンケアによって肌に大きな負担をかけることも乾燥肌と深い関係があります。肌の乾燥が進行するとバリア機能が低下し、ちょっとした刺激で炎症が起きるようになります。この肌の状態が敏感肌です。
べたつき(テカリ)
べたつきは、肌表面の皮脂が過剰になっている状態です。通常、皮脂は肌の水分を保ったり、細菌から肌を守ったりするうえで必要なぶんだけ分泌されるようになっています。ですが、何かしらの原因で分泌が過剰になると皮脂が多くなり、べたつくようになります。その原因には不規則な生活習慣によるホルモンバランスの乱れ、誤ったスキンケアによる肌の乾燥が主に挙げられます。また、先天的な脂性肌体質であることも、皮脂が過剰に分泌されることと関係しています。
むくみ
むくみは、ある部分がパンパンに膨らんだようになる状態のことを指します。血液やリンパの流れが滞ることで引き起こされます。また、水分を過剰にため込むことでむくみが起きることもあります。血液やリンパの流れが滞る原因には、運動不足や冷え性、ストレスによるホルモンバランスの乱れがあります。
たるみ
たるみは、皮膚が下に垂れた状態のことを言います。肌のハリ・弾力の低下が主な原因と考えられています。肌のハリや弾力は真皮層にあるコラーゲンやエラスチンなどにより生み出されています。しかし、これらの成分には紫外線などのダメージで本来の働きが低下するという特徴も。そのため、肌に浸透する紫外線が多くなると、肌からハリや弾力が失われ、たるみを引き起こします。また、表情筋の衰えによって肌を支える力が低下することも、たるみの引き金となります。
年代別で異なる肌の悩み
20代
20代は前半と後半で肌環境が大きく変わるため、水分と皮脂のバランスを保つのに苦労する年代です。前半は皮脂の分泌が増え、ニキビや黒ずみ、テカリなどの症状を招きやすくなります。一方で、後半は皮脂の分泌が落ち着くと同時に水分量も低下していくため、20代前半とは違う理由でニキビ、黒ずみ、テカリを引き起こします。20代のスキンケアでは過度な保湿・洗顔に注意し、肌の水分と油分のバランスを保つようにすることが健康的な肌を導くポイントになります。
30代
30代はライフステージの変化などにより、ホルモンのバランスや生活のリズムが乱れるきっかけとなる出来事が多くあります。その影響でバリア機能が低下し、外部からの刺激に弱くなり、肌の乾燥が進行します。また、20代のときに不十分だった日焼け対策などがシミやくすみとしてあらわれたりします。規則正しい生活習慣や栄養バランスの取れた食生活で体内環境を整えると同時に、十分な保湿ケアで肌のうるおいを保つことが重要になります。
40代
年齢が見える形で肌にあらわれるのが40代です。20代や30代に比べてターンオーバーの遅れが目立つようになり、バリア機能の低下、水分量の減少が進みます。しわやシミに悩まされることが多くなります。また、血行が滞りがちになることでくすみ、姿勢が悪くなることでたるみも招きます。保湿ケアでうるおいを保ち、血行や姿勢の改善を意識した日常生活を心がけることが、良い肌状態を保つ鍵となります。
50代
40代よりさらにバリア機能やうるおいを保つ力が低下します。また、更年期によるホルモンバランスの乱れから肌質の変化が起きたりします。しわやシミ、くすみ、たるみが進行するため、これまでのスキンケアを見直す必要も出てきます。この年代の肌に適したアイテムを用いてケアすることがポイントになります。
肌トラブルが出てきたら
一般的には何かしらの肌トラブルが出てきたら、まずはセルフケアで対処する方が多いと思います。当然、個人でのケアはとても大切なことです。しかし、肌トラブルの原因や症状の特徴を明確に把握できていない状態でケアに取り組んでも、その効果を十分に得られません。多くの肌トラブルはスキンケアのやり方や使用するアイテムの見直し、生活習慣の改善などで進行を抑えられたりしますが、症状の原因や特徴をしっかり把握することで、的確で効果的なケアに取り組みやすくなります。効率よく肌をケアしていきたい場合は、肌トラブルが出てきた段階でプロに相談し、その症状の原因や特徴などの情報を集めたうえで、ケアに取り組んでいくことがおすすめです。
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