顔のたるみを解決したいColumn

たるみは老けた印象を与える悩ましいトラブルのひとつです。そのままにしておけば、さらに症状が進み、たるみによってつくられたほうれい線などが目立つようになります。では、どうすればたるみを和らげることができるのか。たるみの原因とともに見ていきましょう。

顔のたるみの原因

顔がたるみ原因は大きく3つあります。「肌弾力の低下」「筋力の低下」「血行・代謝の低下」です。肌の弾力はエラスチンとコラーゲンによってつくられます。ですが、この2つが減少すると、肌からハリが失われていきます。また、顔の筋力が衰えることで肌や皮下脂肪を支える力も低下します。さらに、血行や代謝が低下すれば、本来排出されるはずだった古い角質が溜まり、重力の影響を受けやすくなります。これらの原因は、外的な要因と内的な要因によってもたらされます。

外的な要因について

外的な要因のなかでも、たるみに大きく影響すると考えられているのが紫外線です。特に波長の長いUV-Aは真皮に届き、エラスチンやコラーゲンを変性させると言われています。その負担が大きくなると切れる場合もあります。結果、肌から弾力が失われ、たるみを引き起こします。また、UV-Bはメラニンの生成を促し、シミやそばかすにつながります。

内的な要因について

一方、内的な要因では生活習慣の送り方が大きく関係します。栄養が偏った食生活を送っていたり、日常的に睡眠が足りていなかったりすると、肌に必要な栄養が不足します。また、肌の新陳代謝を乱し、古い角質が溜まりやすい状態に。それがたるみの原因となります。

たるみのサイン

たるみが起きると頬が垂れ、ほうれい線やマリオネットラインが目立つようになります。また、顔と首の輪郭も曖昧になっていきます。このような症状が見られたら、たるみが起きている可能性があります。放置しておくと症状が進行し、線が深くなったり、顔が四角くなったりします。気づいたタイミングでケアに取り組むことがすすめられます。

なお、たるみのサインは正面から見るより、斜めから見たほうが気づきやすい傾向にあります。普段、鏡を正面からしか見ないという方は、さまざまな角度から顔をチェックしてみましょう。

たるみに悩まされにくい肌をつくるためには？

顔のたるみを和らげるためには、肌のハリ・弾力を保つ必要があります。肌のハリと弾力は、網目状にあるコラーゲンと、それを束ねるようにあるエラスチンによって支えられます。この2つの生成を促すことで、肌のハリと弾力を維持する働きを見込め、たるみに悩まされにくい肌をつくれます。

ビタミンCにはコラーゲンの生成を手助けしてくれる働きが期待できます。また、コエンザイムQ10はエラスチンの生成を促してくれると言われています。この2つの成分を上手に取り入れ、コラーゲンとエラスチンの生成を支えましょう。ここにビタミンEも取り入れることで、血行や代謝の促進をサポートすることができます。

たるみ対策では生活習慣の見直しと肌ケアも重要なポイントに

肌のハリと弾力を保つ成分を取り入れることと同時に、生活習慣の送り方や肌ケアにも気をつけることで、よりたるみを和らげられることが期待できます。

生活習慣の見直し

規則正しい生活習慣は健康と美容の基本です。質の良い睡眠を心がける。栄養バランスが取れた食生活を送る。定期的に運動をおこなう。こうした生活習慣は健康的な体づくりに貢献してくれます。肌にもしっかり栄養が届き、新陳代謝が正常になることで、たるみ対策につながります。また、タバコやお酒などはほどほどにする、猫背などの悪い姿勢を正す、といったことも意識するとよいでしょう。

紫外線対策と乾燥対策

たるみを抑えるためには紫外線の対策も必須です。季節に関係なく、日が出ているときはUVカットアイテムや日焼け止めを使い、紫外線のダメージを抑えましょう。特に日差しが強い日は入念な対策が求められます。また、肌の乾燥を防ぐために朝晩、きちんと肌に水分を与え、うるおいを保つことも重要です。スキンケアでは、コラーゲンやビタミンC、コエンザイムQ10といった成分が含まれた基礎化粧品を選ぶとよいでしょう。

表情筋のエクササイズ

表情豊かな人は、普段から表情筋を使うことが多いため、たるみを招きにくいと言われます。あまり表情を変えない人は意識的に顔を動かし、表情筋を刺激しましょう。特に長時間パソコンやスマートフォンを見ている人は、こまめに表情を動かしてみてください。また、頭皮のマッサージは血行不良のケアに効果的です。表情筋を刺激すると同時に取り組むことで、リフトアップを期待できます。

ほうれい線を目立たなくさせるには？

肌がたるむことで目立つようになるほうれい線は、一度できると改善に向かうまでに時間がかかります。その間、できる限り、ほうれい線を目立たなくさせたい場合は、メイクでカバーしましょう。たとえば、ほうれい線は、線に対して垂直にファンデーションやハイライトを塗れば、自然にカバーできます。

肌に負担をかけないように優しく塗りながら、ほうれい線を隠しましょう。ハイライトはほうれい線の影を消すため、ご自身の肌より少し明るい色味のものを使うことをおすすめします。メイクによるケアは一時的なものですが、手軽にほうれい線を目立たなくさせたいときに効果的です。